仁瓶利夫
1947年神奈川県生まれ。1970年株式会社ドンクに入社。ドンク青山店フランスパン工場から静岡西武店、銀座三越店を経て技術指導の役職に就く。1983年のフランス研修以後、社内外の講習会で活躍し、世界大会に出て行く日本の若手ブーランジェたちの指導・応援に尽力。近年では「パン・ド・ロデヴ普及委員会」の技術顧問としてその普及活動にも尽力してきた。その圧倒的な技術力と豊富な知識からパン業界の職人たちからは、レジェンドと呼ばれている。
また2023年4月に札幌で開催されたG7気候・エネルギー環境大臣会合のディナー用のパンを担当した。
「ドンク 仁瓶利夫と考える Bon Painへの道」
https://asahiya-jp.com/book/9784751112014/
仁瓶利夫のパン作り

「パン・リュスティック」

「1930年代バゲット」

「パン・ド・ロデヴ」
追悼・仁瓶利夫が残した言葉 | パン・ド・ロデヴ普及委員会10周年パーティーでのスピーチ(2022年9月20日)
日本に本格的なバゲットを広めた(株)ドンクの技術顧問であった仁瓶利夫氏が、2023年7月初旬にフランス・パリにて急逝されました。
仁瓶氏は、その圧倒的な技術力と豊富な知識からパン業界の職人たちからはレジェンドと呼ばれ、社内外の講習会で活躍し、世界大会に出て行く日本の若手ブーランジェたちの指導・応援に尽力されてきました。近年では「パン・ド・ロデヴ普及委員会」の技術顧問としてその普及活動にも尽力されてきた方です。
また、2018年には自宅近くのアパートの一室を改装し、日本に本格的なフランスパンを伝えたカルヴェル教授の書籍やレポートを始め、自ら出資して翻訳したパンにまつわる貴重な資料を閲覧できるアトリエ「Archives du pain français en hommage au professeur R.Calvel」をオープンするなど、その情熱は計り知れない方でした。
私(渡辺)は、現在日本のパンにまつわるドキュメンタリー映画を制作中で、その過程で仁瓶氏に取材させていただいたことを機にお付き合いが始まりました。
私のような若輩の門外漢にも、都度本当に丁寧に丁寧にご対応してくださり、アトリエにて6時間以上にわたる集中講義を幾度となく行ってくださいました。
お昼の時間になると、自らパンを、ピザを焼いてくださり、一人用のチーズフォンデュセットまで用意してくださって、ワインと共にもてなしてくださいました。
お亡くなりなる数日前までメールでやりとりさせてもらっており、パリでのお元気なお姿を写真で拝見していたため、本当に驚き、深い悲しみを感じています。
今のこの悲しみを何か表現したいと思い、昨年新宿中村屋にて行われた「パン・ド・ロデヴ普及委員会10周年パーティー」での締めのスピーチをここで公開することにしました。
